第23回シネマの会を1月12日の午後にMOVIX昭島で開催しました。今回は「男はつらいよ お帰り寅さん」を鑑賞。
7名の会員で久しぶりの「寅さん」を楽しみました。
終映後は近くの居酒屋で本作にまつわる話に花が咲きました。
平田
映画の感想を清水幹事がお寄せ下さいました。以下にご紹介します。
日本人の心を伝える寅さん
「男はつらいよ お帰り寅さん」――主演の渥美清が1996年に亡くなっているのに、どのように映画のストーリーを組み立てキャストを登場させているかに興味があってMOVIXに足を運んだ。
1969年に第1作が公開されてから50周年、97年の作品以来22年ぶりという。デジタル合成による主人公・渥美清の出演。名場面の回想シーンの挿入などよく構成されていた。いつもは空席が目立つ劇場内も結構混んでいて映画自体も面白かった。やっぱり日本人には寅さんが合うのかなあ。
寅さんが出てくるだけで客席から笑いが起こり、独特の節回しでしゃべると大笑い――「困ったことがあったらな、風に向かって俺の名前を呼べ!」という寅さんの台詞に相手役はどれだけ励まされてきただろう。今回は出てこなかったが、「結構毛だらけ猫灰だらけ」「それを言っちゃあ、おしまいよ」「おお、労働者諸君」・・・等々、人々が真似た言葉は数知れない。喜劇人としての渥美清の独特な風貌と表情、演技には誰もが心が温かくなり安心感を抱いたものだ。寅さんの優しさは日本人の心のどこかに生きている。
もう一つ。歴代のマドンナがフラッシュバックで登場するシーンが沢山あることも楽しい。新珠三千代、栗原小巻、若尾文子、池内淳子、八千草薰、岸惠子、十朱幸代、太地喜和子、大原麗子、香川京子、吉永小百合、浅丘ルリ子など、往年の名優がわずかな時間だが登場する。
50番目となった本作品に準主役的に倍賞千恵子と後藤久美子が登場していた。最初の作品に出演した頃にはそれぞれ美人で可愛いかった。倍賞千恵子が今、しわも目立ち年を重ねた容貌を見ると、一人の人間としての人生遍歴も映し出されていて、今度は映画を見ている自分と対比し人生の切なさや現実を見つめ直したりもしたものだった。
映画館を出てからもほっこりとした温かさが残り、一緒に鑑賞した校友仲間との語らいが続いた。♪ああ、あのイントロが懐かしい・・・


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